1)メーカーIT部門との違い
一般的なメーカーIT部門と比較すると、我々はテクノロジーという領域を超えて、より総合的なソリューションの提供を目指しています。
- 消費者により高い付加価値を提供するために、小売企業と協働で小売企業の業務革新のコンサルティングをする
- システム構築・運用の手法において、詳細レベルのタスク(プログラミング)やシステムの保守・運用を、国内外のITベンダー企業に委託し、ITは業務分析・要求仕様策定、プロジェクトマネージメントなどのシステム開発の上流工程を担う
2)ITベンダー企業やSE(システムエンジニア)との違い
P&G ITはプロジェクト総合管理を担っていますので、P&Gの業務改善プロジェクトの役割においては、以下の違いがあります。P&G ITはビジネス要求(売り上げを上げる、コストを下げる、キャッシュフローを改善する)に基づいて、問題点を把握し何をすればよいかを総合的に考え、トータルプロジェクトを管理するのに対し、ITベンダー企業やSEは求められた用件に基づいて、システムを開発することに焦点をおきます。
- P&Gが担当:現状のビジネスプロセス分析・問題点・ギャップの把握、解決方法の策定・システム企画、システムレベル要求記述、ビジネスユーザーレベルテスト、導入・トレーニング、ビジネス結果測定
- ITベンダーが担当:分析設計・運用保守
3)コンサルティング会社との違い
「業績への結果責任と会社への影響力, ビジネスプロセスの理解がさらに求められる点」が違います。つまり、特定分野の専門的見解から問題・解決策概要の指摘を行って終わりというわけではなく、P&G ITは会社のビジネスプロセスを熟知した上で、長期的観点からの実効性のあるソリューションを導入し、P&Gのビジネスに対する結果責任を求められるということです。
- コンサルティング会社では、顧客企業から依頼を受け、受注したプロジェクトを中心に行っていきますが、P&G ITでは、自らP&Gのビジネスを分析し、情報システム化戦略を考え、プロジェクトを企画立案し、それを推し進めてゆくといったことが可能。
- P&Gのビジネスと同時に、或いはそれ以上にP&G ITはグローバル化を推進して、より効果的で効率的なソリューションを実現する
つまり、「あなた自身が世界のP&Gの情報システム戦略の意思決定に大きな影響力を持ち、革新のリーダーとなることが期待されている」ということです。